初めまして。
今年度から廣岡会計事務所に入所した奥長伸浩(おくながのぶひろ)と申します。
よろしくお願いいたします。
趣味の一つがマラソンで、先日開催された東京マラソン2016で幸いにも完走を果たしてきたばかりです。
そこで、今回はマラソンを使って賢く節税できる「寄附金控除」についてご紹介していきたいと思います。
ところで、皆様はマラソンと聞くと、どういったイメージをお持ちでしょうか?
「健康には良いが、とても大変」など、中々良いイメージを持たれる方は少ないかもしれません。
しかし、肉体面、精神面の健康に大変良い効果をもたらすだけでなく、
その上節税にも生かせるとしたらどうでしょうか?
少し印象も変わるのではないでしょうか?
マラソン参加のための寄附
昨今、東京マラソンや大阪マラソンといった大規模都市型マラソンでは、参加者が殺到し、
「高倍率の抽選に阻まれてどうしても参加できない!」という方々が多くいらっしゃいます。
そこで、どうしても参加したいという方向けに「チャリティー枠」というものが存在するのです。
チャリティー枠とは、マラソンを主催する団体に一定金額を寄附することで、
出走権を獲得できる制度です。
こちらで寄附した金額は、確定申告の際に税制の優遇措置により税金が安くなるケースがあります。
これを「寄附金控除」といいます。
「寄附金控除」とは、特定寄附金(国、地方公共団体などに対する寄附金)を支出した場合、
一定金額を所得金額から控除できる制度です。
代表的なものとしては、「ふるさと納税」がおなじみです。
具体的な計算方法は?
それでは、具体的な計算方法を見ていきましょう。
<寄附金控除の控除額の計算方法>
次のいずれか低い金額 ― 2千円 = 寄附金控除額
?その年に支出した特定寄附金の額の合計額
?その年の総所得金額等の40%相当額
(例:東京マラソンで寄附金額10万円、その年の所得500万円の場合)
?10万円<500万円×40%=200万円 ∴10万円
?10万円 ? 2千円 = 9万8千円
∴?の9万8千円が寄付金控除の金額になります。
ちなみに、
東京マラソンに対する寄附金の額は10万円以上からとなっており、例として10万円としています。
適用を受けるためには?
寄附金控除の適用を受けるためには、以下のものが必要になります。
・寄附金控除の金額を記載した確定申告書
・団体などから交付を受けた領収書
いかがだったでしょうか?
マラソンを楽しんで、更に賢く節税するという一石二鳥の方法をご紹介しました。
大規模マラソンの出走権獲得には高額の寄附を伴うことが多いですが、
中には少ない資金で出走権を獲得できるものもありますので、ご活用いただけると幸いです。
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