こんにちは。みそら税理士法人でございます。
「これまで自分で確定申告などをやってきたけど、そろそろ税理士にお願いしたい 」
「親の相続税や遺産分割がわからないので、専門である税理士に相談したい」
このようにして事業者だけでなく一般の方にも訪れる税の悩みは、生きていく上で避けて通れないものです。
だけど税理士をどこで紹介してもらえるかわからない、敷居が高そうで不安…と言う声も多いのが現実です。
税関連の悩みが起こったときは、税理士を紹介してもらえるサービスを活用してニーズに合った税理士を探しましょう。
実際に税理士紹介会社の社員だった方にインタビューできましたので、その内容を踏まえて本当に良い税理士の探し方を解説します!
まず、前提として「税理士紹介会社」の仕組みを説明したいと思います。
税理士紹介会社の仕組み
税理士紹介会社は、基本的に相談者側からは、報酬をもらいません。
登録している税理士を紹介し、契約が締結できた場合に、税理士から紹介料として1年間の顧問料の50%程度を受け取ります。
そのため、税理士としては1年間は通常の顧問料の半額しか実質的な収入にはならないということになります。
税理士の対応がおろそかになるということは、ほとんどありませんが契約の際に提示する顧問料を紹介会社経由の場合は、少し割高にしているという税理士もおりますのでその点は注意が必要です。
どの業務内容に対して、顧問料がいくらなのかを確認するようにしましょう。
また、税理士紹介会社が紹介をする税理士はこの2つのタイプの税理士が多いです。
・契約の取れる税理士
・対応が早い税理士
「契約の取れる税理士」がどういうことかと言うと、税理士紹介会社は、税理士が顧問契約を締結してはじめて、報酬を得られる仕組みになっています。
そのため、契約が取れない税理士を紹介してしまうと、税理士紹介会社としては全くのタダ働きとなってしまいます。
契約が取れる税理士が悪いとうことは全くないのですが、契約が取れる税理士は、所長先生や事務所の中でエース級の税理士であることが多く、契約を取ったあとは、別の担当者が付くことが多いです。
そのため、その先生が良かったから、契約したといった場合に「思っていたのと違う」となってしまう場合もありますので、必ず人柄などではなくサービス面で納得のいく契約をしてください。
また「対応が早い」というのも、同様の問題があり、税理士紹介会社としてはすぐに面談のアポイントを取らないと、他社の紹介会社に流れてしまう場合がありますので、忙しい税理士先生には紹介を出しにくいです。
実務を担当している税理士は、忙しいことが多く、すぐにアポイントを設定できる税理士は、営業に特化した税理士であることが多いです。この2つの観点から、必ず税理士紹介会社経由で紹介を受けた場合は、「誰が担当してくれるのか」「どのようなサービスを受けられるのか」を確認しましょう。
また、税理士紹介会社を利用するにもメリット・デメリットがあります。その他の税理士の探し方も踏まえて本当に良い税理士の探し方について説明していきたいと思います。
本当に良い税理士の探し方
税理士紹介会社を利用する
先程紹介した「税理士紹介会社」は税理士紹介のプロによる、税理士の無料紹介サービスです。
依頼者と税理士が成約したとき、税理士から手数料を受け取る仕組みになっているため無料となります。
そのため、初めて税理士に関わろうとしている人にもハードルが低くなります。
逆にすでに税理士を利用していて違う税理士へのチェンジを考える人にも便利なのが税理士紹介会社です。
以下のようなポイントに気を付けて紹介会社を選びましょう。
- 登録者数
- 年間あたりの実績
- 専任の担当者の対応が良いか
- 自社サイトの情報量
登録者数や情報量が多ければ、条件やニーズに合う税理士を比較検討でき、見つかるまで紹介してもらえるメリットもあります。
しかし、登録している税理士の中からしか選べないことや、紹介された税理士をどこまで信頼して良いかわからず、選択に迷うするケースもあります。
提示した予算に見合った税理士を紹介してくれるかどうかも大切なポイントですよね。
実際、税理士紹介会社の”質”は一律ではありません。
その会社によってサービスのきめ細かさも違うので、2~3社の中からチェックしてみてくださいね。
また、基本的に税理士紹介会社は、契約が決まらないと報酬が税理士から入ってこない仕組みですので、契約率の高い税理士を紹介します。
その事務所のエース級の税理士もしくは営業担当と面談することになる場合もあり、実際の担当者は別ということもありますので、必ず誰が今後の担当になるかも確認しておきましょう。
税理士紹介会社を通すと、提案された内容に納得がいかなかった場合などに断りやすいといったメリットもあります。
インターネットで探す
PCやスマホを利用して、インターネットの検索窓に「地域名 税理士」で検索するとかなりの数の税理士事務所がヒットします。
すぐに無料で調べられるのでインターネットで税理士を探す人が増えていますね。
さらに以下のような条件を追加して調べてください。
- 自分の業種
- 相談したい内容(経理、会社設立、相続など)
ネットの普及により多くの税理士事務所がホームページを持っていますので、部屋に居ながらして事務所の概要や費用情報、アピールポイントなどが把握できます。
ただし、ネットの情報は時に正確ではなかったり古かったりするケースもあります。
料金や事業内容におかしなところはないか、しっかりチェックしなければなりません。
あらかじめ自分の好みで検索するため、どうしても考えが偏ってしまうデメリットもあります。
ホームページだけではなく、You Tubeなどで解説などをしている税理士の場合は、必ず動画もチェックしましょう。
自分の相談した事項や、自分の業種にどの程度詳しいのかもわかりますので、おすすめの方法です。
知り合いの税理士に依頼する
知り合いに税理士がいるなら、自分の依頼を受けてもらえるかどうか確認してみるのも良いでしょう。
その際には必ず、以下のことを確認してください。
- 税理士資格を持っているかどうか。まれに無資格で仕事を請け負う違法な人がいる
- 税理士の仕事は無資格で行うことは法律で禁じられているので、依頼者側も罰せられる
きちんとした資格がある税理士が知り合いにいる場合には、価格交渉や相談もしやすいので気軽に問い合わせてみても良いでしょう。
しかし逆に知り合いだから断りづらい、思っていたようなスキルが無かったけれど、今さら切り換えづらいなどということもありますので注意が必要です。
直接税理士資格をもっているかどうかを確認するのは失礼だと思うかたも多いと思いますので、税理士会の提供している税理士検索サイトで検索をしてみてください。
https://www.zeirishikensaku.jp/
こちらのサイトは、通常の税理士検索サイトと違い、全税理士が掲載されているサイトになりますので、こちらに掲載されていない税理士は、税理士資格を持っていないということになります。
知人に紹介してもらう
知人に税理士はいないけれど、顧問税理士を雇っている経営者などに知人がいたり、税務に詳しくて税理士の知り合いがいたりする人なら、その人を介して税理士を紹介してもらうのも良いでしょう。
他社が税理士を利用して果たしてどうだったのか、生の声を聞くことができますし、自分ひとりで税理士紹介会社やインターネットで1から探すコストや時間がかかりません。
ただし知人の紹介であるため、思っていた税理士と違うけれどなんとなく断りづらくて妥協してしまう人もいます。
税理士選びは、会社を経営するにあたって、非常に重要な選択になりますので、妥協せずに自分が納得できるまで探すことをおすすめします。
税理士会や商工会経由で紹介してもらう
●税理士会
日本税理士連合会を始めとする税理士会各支部のサイトでは、「税理士を探す」のところから必要な情報を入力して検索することができます。
インターネットで探すのと似てはいますが、こちらは税理士に特化したサイトなので、効率よく税理士探しができるでしょう。
次に紹介する商工会議所同様、税の申告の時期の相談会で直接税理士に会って判断することも可能です。
●商工会議所
各地域の商工会議所でも税理士を紹介してもらうことが可能です。
無料で行っている税務相談では、税理士が相談に乗っています。
その際、税理士を探していることを伝えれば紹介してもらえます。
同じ税理士でも専門分野は人によって違いますので、自分のニーズに合っているかどうかを確認することが大切です。
無料税務相談は直接会って確認できるため、会ってみて自分に合う人かどうかが分かりやすいメリットがありますね。
まとめ
税理士の紹介を受けたいと思っても、友人のなかに税理士がいる確率はそう高くありませんし、顧問税理士を雇っている環境にいる知人が身近にいるとも限りませんよね。
そんなときは、税理士紹介会社や税理士会、商工会議所、インターネットなどを利用して探してみてください。
本当に良い税理士というのは世間一般の評判だけでなく、あなたにとって相性が良い税理士のことでもあります。
まずは自分が求めるニーズを絞り込み、どんな分野が得意な税理士が良いのか、年齢や性別は?地域や事務所の規模は?など、まずは細かく書き出してみてください。
そのうえで税理士の紹介のプロの手を借りることをおすすめします。
単発契約ではなく長期になることも多い税理士選びは、しがらみや付合いなどで妥協することなく慎重にやりましょう。
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