こんにちは。廣岡会計事務所 河村です。
今回は、節税とキャッシュフローについてのお話です。
利益が出そうだから経費を使って“節税”だ!
A社長は、決算期末が近づき、予想以上の利益が出ていることに、嬉しいながらもびっくりしました。
そこで、交際費をどんどん使い、経費を増やしました。
これで、利益が減り税金も少なくて済みます。
一件落着…
税金の支払いを抑えることが一番でしょうか
確かに、経費を使ったことにより税金の支払いは少なくなりました。
ですが、その使った経費は本当に有効な使い方をされたのでしょうか。
もし、使った経費が冗費(じょうひ:むだな費用)であったなら…
手元に残るお金に注目すると、
無駄な経費を使わずに税金を払っていたほうが、お金が残っていたことになります。
経費として使ってしまったお金は、当然戻ってくることはありません。
会社存続のために
会社が倒産してしまう理由の大半は、資金ショートです。
従業員への給料が払えない、仕入れの支払いができない、消費税の納税ができない…
資金ショートすると、会社の存続が危うくなります。
また、金融機関からの借入金がある会社で、借入金の返済原資となるのは、会社の利益です。
利益を出し、そこから借入金の返済をすることで会社が存続、発展していきます。
もちろん、経営者の方が、頑張って利益を上げたのに税金で持って行かれるなんて…
と思われる気持ちもよく理解できます。
来期以降の会社発展につながる経費で、節税にもなるようなお金の使い方が重要ではないでしょうか。
今期の利益予想、税金予想をして節税すると同時に、将来のキャッシュフローも考え、
会社の存続、発展に向けた意思決定をしていただきたいと思います。
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