こんにちは。みそら税理士法人でございます。
確定申告をしなければならない立場にあるけれど、自分で正確な書類を作成する自信がないという人は多いですよね。
自分でできるにしても、業務が忙しくて確定申告の準備が間に合いそうにないというケースもあります。
そのようなときは、税務のプロである税理士に確定申告を依頼することをおすすめします。
しかし、確定申告はいつでもできるものではなく、毎年3月15日まで(休日に当たる場合は、翌平日)という明確な期限があるので注意が必要です。
しかもそれは、書類を作成するのが3月15日までではなく、『3月15日までに所得税の納税手続きを終わらせなければならない』という意味になります。
そもそも確定申告は税理士に依頼した方が良いのか、その場合書類はどこまでそろっていれば良いのか、そして依頼する時期はいつかベストなのか。
など、税理士に確定申告を依頼する場合に知っておきたいことをわかりやすくまとめました。
確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリット
確定申告の手続きは、初めて作業する人にはわかりにくい部分もあり、細かな計算や必要な資料を揃えたり、入力ソフトに打ち込んだりという細かい作業が満載です。
そのため時間がかかってしまい、業務の生産性が落ちてしまう可能性もあります。
「毎日コツコツとやれば大丈夫!」という人もいますが、溜まってしまうと確定申告と考えただけで気が重くなってしまう事業主さんも多いのです。
ならば、「税理士にすべてお願いしてしまおう」と考える人もいるかもしれませんが、そこにはメリットとデメリットがありますのでチェックしておく必要があります。
●確定申告を税理士に依頼する6つのメリット
入力や計算のミスなく書類作成ができる
法改正などで変化した税金の知識を利用して得できる場合がある
顧問契約をすれば節税相談にも乗ってもらえる
顧問契約塑すれば経営コンサルタントとしての役目もしてもらえる
確定申告書に税理士の署名・捺印があるので、税務調査時に税理士が立ち会える
結果的に時間を有効に使える
●確定申告を税理士に依頼するデメリット
税理士費用がかかる
収入が少ない場合、税理士費用が負担になってしまう可能性がある
税理士にすべて依頼すると税の知識が付きにくい
このようにメリット・デメリットはあるものの、確定申告は必ず期限を守り正確な書類を提出しなければなりません。
プロに頼むことができれば安心して仕事に専念できますね。
確定申告の内容や税について知りたいときにも税理士に質問すれば、教えてもらえますよ。
税理士に確定申告を依頼するベストな時期
確定申告は1月1日~12月31日までの一年間に得た所得を計算したものです。
毎年3月15日までが期限とされていますが、受付開始は2月16日からとなっています。
つまり、2月16日~3月15日までの間に所得税・住民税などの税金の納税額を決定する手続きを終わらせなくてはならないのです。
3月15日を過ぎてしまうと、個人事業主の特典である『青色申告特別控除』※の金額が、条件を満たして65万円分が適用になっていた人でも、10万円分しか控除にならなくなってしまうなどのペナルティが課せられます。
さらに、2年連続して確定申告の期限を過ぎてしまうと、青色申告そのものが取り消されてしまう場合があるので注意が必要です(その場合、白色申告に戻ります)
そして、確定申告の書類や手続きには、その業種によって内容の手間がかかる度合いは大きく違ってきます。
それらを見ながら受付期間や期限をしっかりと守ることが大切です。
そのため、確定申告のすべてを税理士に依頼したい!と考える場合には『年内に税理士に問い合わせて依頼を申し込む』くらいに余裕があるのがベストな時期と言えます。
また、少しでも税理士に依頼する費用を安くしたいとお考えの方は、11月より前に相談しましょう。12月に入ってしまうと税理士事務所は「年末調整」などの業務を行っている事務所もありますので、繁忙期に入ってきてしまい金額の交渉などはしにくくなります。
一般的に、税理士事務所は、12月~5月までが繁忙期で6月~11月が閑散期のところが多いです。値引き交渉などをしたい場合は、閑散期に相談することをおすすめします。
※:条件を満たした個人事業主が『開業届』と『所得税の青色申告承認申請書』を提出して手続きをすることで受けられる控除です。
収入などの条件によって、65万円もしくは10万円の控除が受けられます。
場合別の確定申告を依頼する場合のタイムリミット
税理士へのベストな依頼時期は年内だと言われても、なかなかそうもいかないのが現実ですよね。
ただ、いくら税務のプロが税理士だと言っても、たった1日で確定申告に必要な書類を完成させ、届け出て納税まで済ませるというのは無理な話です。
よって、以下のような場合では、いつ頃までに税理士に確定申告の依頼をすれば良いのか、タイムリミットとしての目安を知っておきましょう。
- すべてを依頼する場合⇒1月中まで
- 領収書や請求書をあらかじめまとめてある場合⇒遅くとも2月の第1週まで
- 会計ソフトに自力で入力まで済ませてある場合⇒遅くとも2月20日まで
そしてこのようなタイムリミットを踏まえたうえで、しっかりと確定申告を任せられる税理士を選んでおくことが大切です。
税理士事務所のホームページをチェックし、どのような考え方で税理士の仕事を手掛けているのか、事務所の規模や得意分野などもあらかじめチェックしておくと依頼がスムーズになりますよ。
確定申告の依頼時期についてのまとめ
確定申告などの手続きは自分でやるべきか税理士に頼むべきか、悩むという人は多いですよね。
個人事業をはじめた人にとって、税理士にかかる費用は決して安いものではないからです。
自分一人の力で確定申告を乗り切れるなら…という思いもわかります。
でも、税理士は確定申告の対象になっている人たちの負担を減らすためだけでなく、税務の知識を生かして事業を行う人がもっと楽になったり、合法的に得をしたりするお手伝いができればと考えて働いています。
控除などを賢く利用していけば一人で申告していた頃よりも結果的に節税になることも多くあります。
より会社や個人が発展していくサポートができればと考えながら私たち税理士は働いておりますので、気軽に相談していただければ幸いです。
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