こんにちは。廣岡会計事務所の河村です。
昨年、中国にある工場を視察・調査して参りましたご報告の3回目です。
『 従来型のビジネスモデルは続くのか… 』
円安の昨今、中国に進出する際には、日本の製造拠点としての機能だけ有しているのでは、もはや不十分だと思います。
つまり、安い労働力の確保を目的とした中国進出では厳しいと言えます。
人件費が年々凄まじい勢いで上がっており(ここ10年で約200%UP)、今後も賃金上昇の圧力が収まるとは考えにくいからです。
つまり、従来型の中国進出のビジネスモデルでは、採算があわなくなることも十分に考えられます。
『 一大消費大国になった中国の現地法人にいかにして買ってもらうか。 』
中国の現地法人に買ってもらうためには、日本人がセールスするより、当然ながら文化や商習慣、風習を理解している現地の方がセールスした方が有利であることは自明だと思います。
?【セールスの現地化】
これが、中国進出(他の国への進出も同様)を成功させるキーワードなのかも知れません。
『? 現地を歩いてみて… 』
地方都市の街中でも、非常にたくさんの高級輸入車を目にしました。
また、超高層ビルなどを見ると依然、勢いがあるように感じました。
ただ、建設ラッシュに支えられている部分も多いと考えられ、
今後も中国の不動産市場の動向は気になるところです。
日本企業との関係を考えると、中国で大量生産し、日本で販売するというビジネスモデルだけで
成功するとは言い難くなってきているのかもしれません。
その要因としては、?円安、人件費の上昇、環境保護に対するコスト負担増加などが挙げられます。
『 製造現場での開発、品質管理などを日本人が行い、セールスは現地の方に任せる 』という方針は、
中国に進出している企業が成功する1つの鍵となるかもしれません。
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