こんにちは。廣岡会計事務所 廣岡でございます。
今回は平成29年5月から始まった『早期経営改善計画』の概要を記載致します。
「早期経営改善計画」とは?
これまで「経営改善計画」といえば、金融機関から金融支援(返済条件の緩和・債権放棄・DDS等)を受けるために、ある程度、手間(工数)をかけた計画のことでした。
しかし、平成29年5月より新設された『早期経営改善計画』は、金融支援を必要としないが、資金繰りや採算管理など、より基本的な経営改善の取り組みを必要とする事業者を対象として、資金実績・計画表や、ビジネスモデル俯瞰図などの計画を作成することで、より早期の経営改善を促すことを目的としています。
中小企業庁『早期経営改善計画』
計画策定に国からの費用補助あり
計画策定費用およびモニタリング費用の総額については、経営改善支援センター(兵庫県では神戸商工会議所が窓口)が3分の2(上限20万円)を負担してくれます。
『早期経営改善計画』を作成する主なメリット
? 専門家を交えて計画を作成することで、自社の状況を客観的に把握でき経営課題を把握出来ます。
? 計画を通じて自社について、より金融機関に知ってもらうことができます。また、融資申込時に本計画を提出することが出来ます。
? 資金繰りの把握が容易になります。また、借入を返済するために必要な本業から獲得すべき資金水準が明確になります。
『計画』を作成しても意味がないのでは?
上場会社では必ず計画を作成しているとともに、非上場会社であっても業績好調の会社は必ず計画を作成しております。
経営課題に対し、思いつきで、また場当たり的に対応するのではなく、経営資源(ヒト、モノ、カネ)を事前に予想・調達したうえで、課題に対処することで、ライバル会社よりも頭抜け出す『スピード経営』が出来ると思います。
また、せっかく作成した計画も実行しなければ『絵に描いた餅』に終わってしまいます。一番大事なのは、行動レベル(担当者・期限)まで落とし込む事です。
作成した経営計画を『絵に描いた餅』にしないために、まずは『実行あるのみ』だと思います。
その上で、実行した結果を確認し、次に生かすことが大事です。
結果を確認する機会を毎月作って、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の経営サイクルをまわすことです。
上記のPDCAサイクルを自然に回すことが業績の良い会社の所以であり、なかなか他社が真似出来ない差別化要因です。
計画策定時の心構え
始めから100点満点の計画を作成する必要もないですし、100点満点の計画を作成することは出来ません。
『 始めは60点から。毎年精度を上げていって、最終的に100点に近くなるようにする。 』
気負わずにまずは気軽に計画を作成するのが重要です。
・ 自社の状況を客観的に把握したい。
・ 専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい。
・ 融資を受けるために計画策定を支援して欲しい。
このようなご要望のある会社様は、兵庫県でも計画策定実績トップクラスの廣岡会計が計画立案から実現までサポートさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
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