自分の財産をどのように子供へ残そうか悩んでおり、遺産分割について教えてください
ご相談内容
当事務所の対応
遺産分割は「後継者の有無」「相続人の状況」「医院が出資持分のある医療法人か否」かなどによって、考えるべき事柄が大きく変わります。
例えば成功しているクリニックを引き継ぐと、安定した収入源を得られるので、相続人となるお子さんが複数人いる場合は、平等に相続させるのがとても難しくなります。
他にもクリニックを継ぐお子さんには、医学部入学のために多額の教育費がかかっているため、医師ではない他のお子さんとの不平等感が生まれ揉めることもあります。
対策としては、以下のような方法が挙げられます。
- 不動産を相続させ賃料収入を得られるようにする
- 医療法人であれば理事に就任させ役員報酬を支給する
このように「後継者でないお子さん」にも、収入源を相続するのがおすすめです。
財産内容や相続人数など、クリニックや家族の状況によって遺産問題は異なるので、不公平な相続にならないように早め早めの準備が必要です。
対して医院を引き継ぐ後継者がいない場合は、そのまま閉院もしくは第三者へM&Aの2択となります。
ここで注意すべきなのは、出資持分のある医療法人の場合は、出資持分＝相続財産となるので相続財産が膨らみやすいという点です。平等な財産分与平が非常に困難になります。
また出資持分が複数の人へ相続されると、医院経営に支障が出るかもしれないので、どのように出資持分を承継するかは非常に繊細で重要な問題です。
他にも様々な対策や注意点が考えられるので、税法をはじめ多くの法律への配慮が必要です。遺産分割や医院承継は、ぜひ弊社までご相談ください。